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星河流域ミニ茶碗

Galaxy Basin Mini Tea Bowl

潘譽丰 Pan Yu-Feng

丙午 2026

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これは小さくされた茶碗ではなく、
圧縮された流動の宇宙である。

それは完全性を求めるのではなく、
生成の途上に留まっている——
まるで終点にまだ至らない河が、
すでにその流域全体の記憶を内包しているかのように。



形体においては、
不規則な口縁とわずかに傾いた重心、
そして妖物が生長するかのような高台が、
器を常に偏移の状態に置いている。

それは安定した容器ではなく、
変化し続ける場である。

指が触れる瞬間、
それが固定されたものではなく、
動きに応じて調整され、応答していることに気づく。



釉と表面においては、
夜のように深い青の流動が、鉱質と火の痕跡を伴い、
凝縮された水系や星図のように現れる。

それは風景の再現ではなく、
流動の一瞬が切り取られた状態である。
一器一景。

釉は高温の中で流れ、交わり、浸透し、
終わりきらない位置で留まり、
液体と鉱物のあいだにある状態を形づくる。



使用の中で、
茶湯が器に入ると、
それは単に受け止められるのではない。

この流域は再び起動され、
静止していた表面は、時間によって書き換えられていく。

香り、温度、触感、そして痕跡が
ゆっくりと積み重なり、
器は「完成」から「継続する生成」へと移行していく。



星河流域ミニ茶碗は、
鑑賞のために存在するのではなく、
携えられ、使われ、書き換えられていくための
微小な宇宙である。

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